お店でよく『このレシピはないですか?』と訊かれるものの一つに、割と簡単にできそうなミャンマーの丸ドイリーがあります。
簡単すぎてレシピにするのはどうかなあと思っていたのですが、あまりにたくさん訊かれるので、再現してキットにすることにしました。
ミャンマーのタティングの再現で困るのは
1.糸が違う
ミャンマーはアクリルの糸で、出来上がりがふわっと見えるんですが、綿糸で実際に作ってみると意外とぺしゃんこになるのです。
2.手加減が違う
一目一目がぎちぎちで、しかもギューっと目を寄せるので、カッチカチです。
3.ピコが長い
日本ではピコがほとんど見えないのがお好きな方が多く、あまりに長いピコは受け入れられない可能性があります。
でも試しに数えた目数、ほどほどのピコの大きさでやってみます。
手加減とピコの長さが違うので、目が余って外側のカーブが立て込んでしまいました。
目数を減らしてみても、中心から外側にかけてゆがみが出てしまいました。
そこで、中心の目数は変えず(というか少しゆがみそうでも我慢して)外2段のみなるべく平らになるように目数を調整しました。
ピコが1㎜でも違うと、外周は3㎜以上違ってしまい、外のチェインの目数を1つでも減らすと、最終的に72目も違ってしまいます。
円のドイリーは、多少のゆがみ、お椀、外びらびらはスチームで何とかなりますので、人それぞれの手加減、ピコの長さで、納得いくまで調整してみてください。
簡単だからこそ手加減がものをいう、そして人それぞれで違ってくる
だから納得いくまで何回でも作ってみる・・・
それこそが、モチーフ一つ、ピアスやブレスレットではわからない、タティングレースの神髄なのだと思います。
そうやって試行錯誤して何とか平らになりました。10目とか切りのいい目数ではなく、9目とか7目になっています。
作ってみたい方はどうぞ。
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