今日はLock and Roll♪のお話を。(rock ‘n’ rollじゃないですよ!)
お客様から香港のLazy Daisy のキットの中のRoll Jointについてお問い合わせがありました。
見ると重ねつなぎのようです。
私も初めて聞きましたが、Lock Joint がシャトルつなぎ、Picot Joinがピコつなぎと分かっている以上、重ねつなぎしかありません。
日本でも重ねつなぎというのがいつから言われていたかわからないですが、以前の本は”つなぐ”またはピコつなぎ、シャトルつなぎのみでしたので、ピコつなぎの中に入っていたのかもしれません。
とにかくつなげられるようにつないでいたものが、最近は名前を付けて技法として明確に指示されるようになったということだと思います。
このRoll Joint(重ねつなぎ)とLock Joint (シャトルつなぎ)の違いは明らかです。
Roll Joint(重ねつなぎ)
- 芯糸ではなく左手に掛けてある糸につなぐので、つないだ後も目が動きます。
- やり方は、シャトルの糸の下から左手の糸を引っ張って来てつなぎます。
- つなぎ目には左手に掛けてある糸の色が出ます。
Lock Joint(シャトルつなぎ)
- シャトルの糸でつなぐので結び目が出来、これ以上動かない、文字通りロックがかかります。
- つなぎ目には芯の糸(シャトル側の糸)の色が出ます。
特に指示がない場合、これは先生によっても違い、デザインによっても違い、好みによっても分かれます。
流れるようなつなぎにしたい、芯の色を見せたくない場合Roll Joint(重ねつなぎ)
はっきり止めて動かないようにしたい、芯の色を見せたい場合は、Lock Joint(シャトルつなぎ)です。
このパンジー再現も、原本にはリバースワークもつなぎ方も書いていません。
オニオンリングのような物だから、本当はリバースワークしてたがいちがいに裏表になるようにシャトルつなぎするのが自然かと思うのですが、お花だから全て表の方がいいかな…と迷いました。
でもそうすると根元が無理やりになるか、反対から裏表で進むのも面倒くさい・・・
第一結っていて楽しくない!
無理に表にするようにつないでもいいし、互い違いに表裏になるようにつないでもいいし、1段1段切ってつないでも間違いではありません。
つなぎ目や糸始末が見えないきれいな作品を作りたい、できる限り切りたくないという方は工夫してつなぎ方を考えればいいし、面倒なら基本通りでいいと思います。
難易度 ★★★☆☆
ブリッジ、シャトルつなぎが出来ればできますが、オニオンリング、重ねつなぎがわかるとよりスムーズに作りやすいです。
デザイン:1924年発行 タッチング編物(金澤 靜子著) 原本は著作権保護期間終了の国会図書館デジタルカタログで閲覧することができます。
店頭の先生方のレッスンでもジョイントのレッスンが増えていまして、3日続けてCatherine Wheel Join というのを聞いたので調べてみました。
Catherine Wheel Join
- シャトルつなぎでは違う色がポチっと見えてしまたり、糸にロックがかかってしまったり、また重ねつなぎだと目は動くけれどつなぎ目がはっきりしなかったり、つないだ所がへこんでしまうのを防ぐために使います。
- つなぎ目にダブルステッチができるようにつなぐので、 ピコの所で1目増えるので目数注意です。
- ”プラリングをくるむ”ときのようなやり方です。
教える先生も少ないですが、当店の先生レッスンや、プレミアム会員様のキットにはちょこちょこ出てきますよ(^_-)
【一般用】Ka-ryun 佐藤先生 【ぐるぐるモチーフベースのフラワーピンブローチ】オンラインレッスン付キット(グレーのみ)
ぐるぐると丸くきれいなモチーフをベースにした小さなお花のピンブローチです。動画レッスンでは、きれいな丸を作るためにキャスリンホイールジョインとそのアレンジのつなぎ方を中心に紹介します。このつなぎ方の詳しい説明は動画のみとなります。
レベル:★★★★★
こだわりたい方はぜひ習得してみてくださいね。
私は・・・ポチっとやへこみは気にならないですので、Lock join とRoll Join で十分です(*_*)
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