100年前のビーズの通し方~The Art of Tattingより~

カルチャー

1910年発行のThe Art of TATTINGの中に興味深い記述がありました。(上の画像は当店にある初版本)

その中の祭壇用のベールには、本物の真珠が使われています。

後から付けているのではなく、タティング中に入れ込んでいるのです。

どうやっているのかと思ったら・・・

絹糸には【髪の毛】を使って真珠を通します。

とあります。

なるほど〜髪の毛…

やってみます!(苦手な方はすみません・・・)

はい!難なく通過です。

昔の方はもっと髪が長かったので、通しやすかったかもしれませんね。

ビーズ通しがなくてお困りの際は、先人の知恵を思い出してください。

当店にはいろいろなビーズ通しがありますが、廃番になっていたカワグチのビーズ通しが再登場!!!で人気です。

Kawaguchi(カワグチ) Newビーズ通し 2本組 6cm・10cm

●サイズは用途によって2種類 6cm(仕上げ作業などに)・10cm(たくさんビーズを通す時などに) ●容量:2本

●素材:ハイカーボンスチール 大きな針穴で細い糸から太い糸まで糸通しが簡単にできます。

弾力性ある素材で、程よくしなります。細いので極小ビーズも通せます。

注意事項:ビーズ専用です、縫い針には使用できません。

このThe Art of TATTINGは、繊細で、芸術と言えるほどの作品が数多く掲載されていますが、女性の仕事としてはまだ、家の中でコツコツと孤独にするもののようでした。

数多くの図案を考案し、出版にもかかわった、ルーマニアの女王様の前書きがあります。

翻訳家ではないので、英語の解釈が違っているとは思いますが、王女から手仕事をする女性へのメッセージとしてとらえられるところを超約しました。

なんかジーンとくるので(ToT)ここに書き留めます。

=まえがき= 

H.M.ルーマニアの女王

我々が女性の仕事というとき、男性がするような仕事でも、男女の区別なくする仕事でもなく、家にいて子育てをしている女性の手仕事を意味しています。
この本はそんな家にいる女性のために書かれています。

読書や考える時間をもつ事が出来る孤独な女性は、我々の技法を模倣し、技術を深めることに喜びを感じるでしょう。
そんな孤独な女性たちの仲間になりたいという願いを込めています。

今日では、便利で必要なものはすべて機械で処理されるため、手仕事は非常に贅沢になりました。
伝統がもたらしたレースは見た目はとても素晴らしく、何世紀にもわたって変わることはありませんが、今では誰もそれをする時間がありませんし、心から学ぶことはとても難しい。


私たちの針仕事は喫煙よりもはるかに優れています。
私たちの静かな針やシャトルは真の友であり、安全な仲間であり、非常に控えめです。針とシャトルは私たちを裏切ったことはありません。

静かな女性の仕事には、どれほどの思いやり、どれほどの深い不安、深遠な悲しみが込められているでしょう。
常に尊敬の念と敬意を持ってそれを見なければなりません。
女性の作品には多くの涙が隠されており、多くの溜息が吐き出され、多くの言葉に傷つけられた可能性があります。
しかし、贅沢よりもはるかに快適で、パンを手に入れることの苦労よりもはるかに安らかです!

タティングには、レース作りと織りの魅力が組み合わされています。
新しいステッチが見つかったときの喜びはとても素晴らしいです。
もちろん、私たちの仕事は小さく控えめで、世界を揺るがすことはありません。
しかしわれわれは小さな部屋の中で強い満足感を与えるものを見つけることができます。

私たちの針とシャトルを軽蔑しないでください。
女性の手は、素敵な芸術品を扱うほど優雅ではありません。
親愛なる、孤独で、さびしく、不安な(またはパン代を稼ぐことを考える必要のない満足な)女性たち、私たちの本を開いてください。

そして、それがあなたにもたらすかもしれない平和な時間を考えてください。
そうすれば、私たち自身の孤独の結果を公開することで、私たちがあなたを愛していたと感じるでしょう。

CARMEN SYLVA.

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